人間を人間として、
また世界にたいする人間の関係を
人間的な関係として前提してみたまえ。

 
そうすると、
君は愛をただ愛とだけ、
信頼をただ信頼とだけ、
その他同様に交換できるのだ。
 
 
君が芸術を楽しみたいと欲するなら、
君は芸術的教養をつんだ人間でなければならない。
 
君が他の人間に感化をおよぼしたいと欲するなら、
君は実際に他の人間を励まし前進させるような態度で
彼らに働きかける人間でなければならない。
 
 
 
人間にたいする
ーまた自然にたいするー
君のあらゆる態度は、
君の現実的な個性的な生命のある特定の発現、
しかも君の意志の対象に相応している
その発現でなければならない。
 
 
 
もし君が
相手の愛を呼びおこすことなく愛するなら、
すなわち、
もし君の愛が愛として
相手の愛を生みださなければ、
もし君が愛しつつある人間としての
君の生命発現を通じて、
自分を愛されている人間としないならば、
そのとき君の愛は無力であり、
一つの不幸である。
 
 
 
カール・マルクス『経済学・哲学草稿』